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発電量やメリットが変わる要因は?

お客様から、『同じ枚数の太陽光を設置した場合はどの家も同じ位の発電量になるの?』
という質問を受ける事があります。しかし答えはONです!
太陽光発電は色々な条件で実発電量やメリットに差が出るシステムなのです。
ここではどの様な事が発電量やメリットに影響を及ぼすかお話します。

1.設置容量
2.設置地域
3.屋根角度
4.屋根方角
5.回路組
6.設置するメーカー
7.電気の使用状況
8.その他個別の事情

この様な1~8の要因で発電量はかなりかわってきます。
それぞれの内容をもう少し詳しく説明しますね。

1.設置容量

太陽光発電は何Wのパネルを何枚設置するかで発電出来る最大発電量能力が決まります。
例えば、300Wのパネルを15枚設置した場合は、300×15=4,500W(4.5KW)システム設置したという呼び方をします。その太陽光が仮に全くロス無く発電したとすると、1時間で4.5KWh最大で発電する事ができます。実際には色々なロスが出る為70%~80%位が瞬間発電量となる事がほとんどです。例えば4.5KWシステムの場合の瞬間発電量は3.15KWh~3.6KWh位発電します。何KWシステム付けるかで発電出来る量も変わりますし、設備の費用も変わってきます。

2.設置地域

太陽光発電はどこで運用するかでかなり発電量に差が出ます。
一般的に日照時間が長いエリアが発電に向いていて、短い場所は不向きです。
では長野県はどうなのでしょうか?実は長野県は凄く広いので県内でも更に場所によって向き不向きは変わるというのが答えです。ちなみに意外かもしれませんが、松本市や、諏訪市、上田市、佐久市、飯田市は全国的に見てもかなり日照時間が長く発電にとても向いているエリアなのです。 どの位向いているかというと、
メーカーから出ている下の資料を見て頂くと一目で分かると思いますが、発電出来る予測の量が全国でもトップクラスです。なんと名古屋や沖縄よりも発電予測量が多く記載されています。
その反面、長野県の中でも雪が多く降るエリアは冬の兼合いもあり大幅に発電量が少なくなってしまうエリアも有ります。検討の際はそのあたりも考慮すると良いかもしれません。

3.屋根角度

太陽光発電は角度によっても発電量が変わります。
長野県の場合は約30度の角度で設置するのが1年間で見ると最も良いと言われています。
角度を緩く設置するにつれて夏場の発電量が多くなり、冬場の発電量が少なくなる傾向にあります。
ただ10度設置と30度設置を比べるとそこまで大きな差は出ませんので、自分の屋根に合ったシミュレーションをして貰えば問題はないかと思います。
ただし、角度0度で設置する場合は、雪が降った場合は落ちずに雪が残りますので、その場合は融けるまで発電しないと考えていた方が良いと思います。雪の多いエリアでは注意が必要です。

4.屋根方角

太陽光発電の発電量は方角によっても変わります。
先程の角度と違って方角はかなり発電量に差が出ます。
真南が100%とすると、真東や真西は85%~90%位の発電量となります。
南東や南西は約95%となります。そして北面はと言うと約半分まで発電量は落ちます。
しかも北面設置をすると反射光の問題が起きる可能性があるので、メーカーも推奨しておらず、設置には注意が必要です。

5.回路組

太陽光発電の発電量は回路組でも変わってきます。
余り聞きなれない事かもしれませんが、実は結構大事です。
一面設置の大きな屋根であれば特に問題になる事は無いですが、寄棟屋根に設置する場合や、複数の屋根に設置の場合は、パワコンの選定や各屋根面のそれぞれの枚数をしっかり考えて設置する必要があります。これは知識のある専門家にお願いするのが良いかと思います。

6.設置するメーカー

太陽光発電の発電量は設置するメーカーによっても差がでます。
また同じメーカーでもパネルに種類があり、それによっても性能は変わります。
実は、同じKW数のシステムを設置しても、実際に発電出来る実発電量というのはパネルの性能とパワコンの性能などで変わってきます。
太陽光が出始めの頃は海外製の物は粗悪な物が多く出回っており、日本製は安心という事もありましたが、今は技術進歩が進み、メーカーも淘汰されていて、
モノによっては海外製のパネルの方が良いものも多く出てきています。ちなみに日本のメーカー含め殆どのメーカーがコスト削減の為製造は海外工場で行っています。
そして発電量も大事ですが、価格も大事だと思います。メーカーを選定する時は、発電出来る量と価格と保証のバランスを考えて選ぶのが良いかと思います。
ではどのメーカーが良いのかと言うと、それは実際に問合せいただいた時に聞いて下さい。
というのも、何を重視するかでおすすめは変わるからです。
発電量なのか、価格なのか、保証なのか、知っているメーカーが良いのか、トータルで考えてコスパを重視するのか、そこは皆様それぞれ考え方も違うかと思います。エスコミライズでは各種メーカーを取り揃えていますので、お気軽に相談下さい。

7.電気の使用状況

これは何かというと、同じ量を発電した場合でも、自宅で消費するか売電するかで、お金に換算した場合の効果が変わるという意味です。
例えば月間600kwhの電気を発電したとします。全て売電した場合は、600×19円=11,400円の効果となります。一方、全て自宅で使った場合はどうでしょうか?使う電気の単価は時間帯にもよりますが、約33円程度で電力会社から買っている事が多いです、という事は、600kwh全て自宅で消費した場合は、600×33円=19,800円の電気代を払わなくて良くなったと言い換えることが出来、節約効果は19,800円と言えます。つまり、
全て売電した場合だと、11,400円の効果、全て自分で消費した場合は19,800の効果、という事です。極端な例で説明しましたが、電気代が高くそれなりに電気を使っているご家庭は凄くメリットが出やすいシステムとも言えます。各自の使い方でシミュレーションしてみるのが良いかと思います。

8.その他個別の事情

これは、例えば隣にビルがあり日中でも影がかかるとか、庭に大きな木があり影がかかるとか、山が近くにあり朝日が入るのが遅いとか、その家ごと変わってくる個別事情の事です。ただ、これが一番判断が難しく、影響も大きいかもしれません。これはやはり専門家に見て頂いてアドバイスを聞いたうえで判断するしかないと思います。エスコミライズでは個別の事情も親身になってご相談させていただきます。まずはお気軽にご相談下さい。

まとめ

どうでしょうか?同じ太陽光発電を設置するでもこんなに発電に影響する事があるのです。なにも考えずに設置してしまうと、思ったより発電しない、メリットが少ない様な気がする、という事にもなりかねません。
では全ての条件で100点でなければダメかというとそんな事はありません。
実は全てが100点の屋根はほとんど無いです。大事なのは自分の家のシミュレーションがその項目を加味して作られているかどうか。知っていて付けるのと知らないで付けるのでは全然違います。

では、どうすれば良いかというと、やはり信頼出来る知識と実績のある専門業者に依頼する事が一番失敗しないコツだと思います。
まずは一度専門家にご相談してみてはいかがでしょうか?